2024
05
19
2012
12
04
PERSONA NON GRATAのみんなへ
ダンスミュージックっていう音楽が突然聴きたくなってね。
CDショップに行って買ったのが『Dancemania summers 2』だったんだよね。
たしか小5の時。
ほとんどジャケ買いだったんだけどこれがいい選曲のオムニバスでね、
ダンスマニアシリーズはその後何枚か聞いたけど中でもかなり上位に来るくらい好きなアルバムだったんだよね。
それが幸いしてそこからダンスミュージックを聞くようになったんだよね。
今考えたら小5でダンスミュージックって早いなって思うんだけど、
まあそれもひとつのターニングポイントだったんだろうなって思う、今は。
そんで中学2年の時。
当時ダンスミュージックが結構メジャーに流行ってて、時代的にはパラパラとかを踊るユーロビートってのがテレビでもよく聴かれてた時期だよね。
より正確に言えばユーロビートは下火になりつつあって、よりコアなトランスっていうジャンルがすごい勢いで流行し始めた時期だったんだけどね。
現役DJがクラブでよく使う曲を集計して毎週ランキング形式で紹介するっていう番組が当時深夜にテレビでやっててね、毎週録画して見てたんだよね。そういえばあの頃はまだVHSだったなあ!
そのランキングを楽しんで見てて、多くがトランスで激しい曲調が多い中にときたま爽やかだったりファンキーだったりする曲が出てきて非常に楽しかったんだけど
ある日そのランキングの中に出会ったんだよね
MONDO GROSSOのLife feat.birdに。
すごく衝撃的だった。
でもすごく柔らかな衝撃だった。
すごく爽やかで、やわらかくて、あたたかくて。
こんな音楽があるんだって、胸が熱くなったよね。
この曲に出会ったあの瞬間が、僕の人生を大きく変えたんだって、今はっきり言える。
地元じゃメジャーなCD以外手に入らないから、
修学旅行で東京に来た時、でかいCDショップでやっと見つけたMONDO GROSSOの『MG4』を買って、思う存分Life feat.birdを聞いた。
MG2SSも聞いた。NOW YOU KNOW BETTERも聞いた。MG4BBも聞いたしCENARIOも聞いた。
いくら聞いても飽きなかった。
僕はその後も何千枚っていうCDを聞いてきたけど、いちばん好きなアルバムは『MG4』だって胸張って言える。
そのくらい大きな出会いだった。
MONDO GROSSOの音楽に特徴的なおしゃれな音ってどうなってるんだろう、ピアノとかすげーかっこいいけどどんなコード弾いてるんだろうと思って、よく「ジャジー」って言葉が使われるからちょっとジャズを聞いてみようかなと思って「The Best of Jazz Standard」っていうジャズの名演奏を集めたオムニバスを買った。
中学3年くらい。ジャズとの出会い。
高校に入って吹奏楽部に入部した直接的なきっかけはSKA SKA CLUBとかLONG SHOT PARTYとか別の音楽の影響だけど、
吹奏楽部にいながらあんまりクラシックに惹かれることなくMONDO GROSSOやFantastic Plastic Machineばかり聞いていたりPE’Zに夢中になったりしてたのはやっぱりジャズを聴いてたからだしね。
それから、
東京にある大学に行こうと思ったのも、実は成績とかじゃなく音楽が理由なんだよね。
サックスは大学入ったらはじめるつもりだったし楽器はまあなんでもいいんだけど、MONDO GROSSOとかFPMとかPE’Zとか、メジャーな流行りの音楽ではないしジャズド真ん中でもないし、すごく区別の付けにくい人口の狭い音楽をやりたかったから、出来る限り人口の多い町に行こうと思ったんだよね。
人が多ければ、いろんな人がいて、僕みたいな変わった音楽を好きだ、一緒にやろう、と言ってくれる稀少な人たちと出会える可能性が高いと思ったんだ。
だから、東京の大学にした。
学力とか得意科目とかは二の次だったね。
そして、ジャズ研に入った。
まあジャズ研でも僕がやりたい音楽って実現しにくいからちょっと苦労したんだけどね、
それでもやっぱり僕の読みは合ってた。
僕のやりたい音楽に共感してくれる人たちに、幾人か出会うことができたんだ。
「ブラ研とコラボしようぜっていう話があるんです」っていう話を聞いたときは本当に嬉しかった。
外大にブラジル研究会っていうサンバをやってるサークルがあるってことを知ってから、「あの曲」をやるならブラ研とコラボしたいな、って
1年生の時から考えていたから。
そして
1年前の今日
「Life」を、サンバチームとコラボして、演奏するっていう僕の中学からの夢を
実現することができたんだ。
本当に忘れられない一日になった。
ある意味では僕は
「Life」をやるために東京に出てきたんだから。
むしろあのタイミングでなければ、あれだけの様々な楽器を揃えて、あのメンバーと、みんなと、一緒に演奏できるタイミングなんて、今後来ないだろう。
僕は幸せ者だ。
あの日出会ったあの音楽に、少しでも近づくことができたんだ。
みんなと。
僕はお酒が飲めないし飲み会の雰囲気ってあまり好きになれないんだけど、
PERSONA NON GRATAのみんなとなら、また一緒に騒ぎたい、お酒が飲みたい、また一緒に演奏したいって、
素直にそう思えるんだ。
PERSONA NON GRATAのみんな、本当にありがとう。
2012/12/04 (Tue.) Comment(0) 戯言
Comments