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盲目の客
バイト先(某飲食店)に白い杖を持ったおじさんが
隣のお店のスタッフに連れられてやってきた。
おじさんというよりおじいさんに近かったかもしれない。
お話好きな方のようで、また混んでいたことが幸いして、おじいさんの両脇に座っていたほかのお客さんたちがたちまちおじいさんと仲良くなっていた。
まるでみんな一緒にお店にやってきたかのような和やかな雰囲気。
おじいさんが帰り際お手洗いに立つというので、僕は店員として、おじいさんの手を取って案内した。
おじいさんの手は暖かく、また優しい声で僕に話しかけてくれた。
「ここのお店は何時までやっているの?」
「料理すごくおいしかったよ」
「また今度餃子でも食べに来るよ」
このおじいさんは、すごく人間味があって温かくて、誰にも愛される人なんだろうなと感じた。
日曜の夜に、目が見えない体で、日本一の繁華街にひとりでやってくるなんて。
すごいと思う。
けどきっと
「目が見えないのにすごい」とか
そういうことじゃないんだろうな。
僕が一番感じたのは
ファッションだ体型だ見た目のコンプレックスだと大騒ぎしてる僕たちがすごくちっぽけに見えたことなんだ。
だってそんなこと
このやさしいおじいさんにはわかってもらえないことなんだから。
おじいさん、ありがとうございました。
2010/04/19 (Mon.) Trackback() Comment(0) 戯言
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